十五夜だった。

いままで意識して月を見たりしてこなかったので気付かなかったが、この季節の月は信じられないほど明るい。 とても驚いた。

月の周りに光が同心円上に見えていて、綺麗だとおもった。 この光、月暈(げつうん)というらしい。



去年の10月、わたしはなにをしていたのか思い出せないが、たぶん卒業研究に勤しんでいたんだとおもう。 11月で終わりなので、結構佳境。 追い込まれ具合がヤバい。


今年の10月は、なんだか色々なイベントでてんてこ舞いという印象。

10月の頭にはマラソンに出たし、遠方から友人が2組もくるし、ひさびさに会う先輩との約束もつけたし、研究室のBBQもある。 あとsuchmosのライブも。

自分には友達が結構多いことに驚いた。 声かけてもらえてうれしい。


きのう、バイトに新人さんが来た。

「教えるのが下手だな」と親方にキツく言われて、すごく泣きそうになった。 わたしは後輩と接するのが得意でないことを最近自覚したので、それが明るみに出て恥ずかしかった。

人の上に立つということ、厚顔でないとできないなあとおもう。 自分が完璧でないのに、下の者になにか口出す資格があるのか?とおもってしまう。 完璧になることは不可能だから、たぶんわたしはほんとうに向いてない。 ずっと下っ端でいたい。


「月は太陽の光をうけて輝いてるんだよ」と、中学生のときに理科の先生におしえてもらって、色々考えたことを思い出した。 どんなことを考えたのかは思い出せない。 あの頃の自分といまの自分の思考パターンが同じなら、いま考えてることをあの頃のわたしもしてたのだろうか。