心が安まるような夢を見るなら

秋だ。

仙台は朝、フリースを着ないとほんとうに寒いほど気温が低くなってきている。まあ、わたしが6:30に家を出るからあまりに寒いのかもしれない。あと原付に乗るので寒い。

 

秋は好きな季節だ。視覚的に分かりやすく秋だとわかる。香りも金木犀があれば秋だと認知できる。

そういえば金木犀のコロンはなくなった。あの香りは少しわたしらしく、なんだかとても良い思い出がある。いまはaesopのtacitをつけているけど、わたしらしくなくて、もうつけるのをやめようかとおもうけど、高かったので使い切るまで、とおもっている。

 

涼しくなってから、わたしは夏寝不足だったのだ、ということがわかった。

非常によく眠れている。わたしの部屋にはエアコンがないので、夏は窓を開けて寝ていたけど、暑苦しさで目が覚めていた。疲れが取れないと感じて、夜8時にはベッドに入っていたのもおそらく寝不足のためだとおもう。

よく眠れている分、なんだかよく夢を見るようになった。しかもしっかりと覚えていることが多い。

 

一昨日はラッパーのjjjが夢に出てきた。すごく優しくしてもらえたので、とても心が健やかになった。

 

昨日は、初めて死んだ友人が出てきた。夢の中ですらわたしは「ああ、夢なんだな」と気づいていた。夢の悦に溺れていなく、しっかりと現実を知っていた。

わたしのカメラロールには友人の写真が意外と多く残っていて、学生時代、ほんとうによく一緒にいたんだと実感した。

写ルンですでライトを焚いて撮ったら「眩しい」って文句言われたことを思い出した。ピッチャーで来たビールをそのまま飲んでる様子を見てわたしは「この人ほんと飲みサーの人じゃん」っておもって引いたのを思い出した。オープンキャンパス終わった帰りに、オープンキャンパスのtシャツ着たまま二郎に行ったら、二郎の店主さんに「そのtシャツ何?」って聞かれたのを思い出した(ダサかったもんね)。食堂で東南アジアの留学生が持参してた彼らのソウルフードエスニックな香りに具合悪くなってる姿を思い出した。SNOWで写真を撮ってたら、隣の席の見知らぬ人にもフィルターがかかって大笑いしたのを思い出した。

 

思い出がもう積み重ならず、少しずつ記憶から消えてくことを知っている。

だから勝手に虚像を作り出して、夢の中に出て来させているのを知っている。

彼は年を取らず、わたしだけ年老いていくのを知っている。そのギャップはずっと広がっていく。

 

秋は好きな季節だ。余裕などいらないのに、勝手に生まれてくるくらい、秋はわたしを落ち着かせる。

秋をきらいにならないで。